わたしの向こう側 発売によせて

6日、無事に初めてのミニアルバム「わたしの向こう側」が発売されました。

やっと発売できてほっとする反面、作品が旅立って行ってしまったようで少し寂しくもある。

発売日、何店かお店にも挨拶しに行って、そこでもコメントなどに書きましたが、とても平和的なROCKの作品です。
いろんな人が、きっと聴いたら好きになってくれるんじゃないかなと思っています。


発売するまで、というかまず音が完成するのにとても長く時間がかかってしまった。

はじめにソロの作品を作ろうと思って動き出したのは、もう2年前の6月。
ライブをするため、というよりは音源を作るために、今回のCDで参加してくれているthe morningsのけいかちゃんと、当時からayUtokiOでベースを弾いていたウラさん、そして東風くんに声をかけて、何度かスタジオに入り、数曲レコーディングした。


そもそも、なんでソロ音源を作ろうと思ったのかというと、確かこのミニアルバムの1曲目に入っている「風にたずねて」という曲ができたからだったと思う。
すごく素朴でシンプルで、本当の気持ちの曲できたなーと思って、これは作品にしたいなと強く思って始まったのです。

が、それまでにバンドはずっとやっていたものの、「自分で自分の音楽を完成まで作り上げる」という経験はなくて、ドラムとベースと録音して、この先どうやって作っていこうか悩みに悩み、借り物のMPC2000にドラムの音をサンプリングしたりカセットテープに通したり試行錯誤して、少し進めたり止まったりを繰り返して、結局一年くらい止まったと思う。

この辺でayUtokiOもフルアルバムを作っていてプロデューサー東風くんも忙しかったし、わたしもその作品で鍵盤を弾いたり歌ったり、ライブしたりで自分の作品への情熱が弱まったんですね。

でもその情熱がまた燃えたのは、ayUtokiOの作品の「犬にしても」という曲を歌わせてもらったことと、その後のフルアルバム「新たなる解」のリリース記念イベントで、その「犬にしても」を歌った時にたくさんの人がすごく褒めてくれたからでした。
(この時もう最初のレコーディングから丁度1年経っています。)
すごく歌を褒めてもらえて、作品完成させたほうがいいよと言ってもらえて、よし、やるかとそこからまた試行錯誤の日々が始まりました。


東風くんはプロデューサーとして、いろいろなアイデアを出したり、静かに見守ってくれたり、付き合いが長いからわたしもものすごくわがままというか本音が言えて、何回も怒ったり喜んだり怒らせたり楽しんだり泣いたり笑ったり、そんなことの繰り返しに付き合って、本当に最後まで丁寧に作ることを諦めずにいてくれたと思う。

それはこの作品を自分がすごくいいなと思える、ものすごく大きな理由の一つです。

自分にとって作品を作る時に丁寧に作る、というのは、純度の高さを保つこととか、信じることとか、人間の可愛らしい部分をなくさないとか、なんかそういうことなんだなということがわかった。
純度や思いついた時の気持ちってどんどん変わっちゃうから、時間が経てばたつほど迷っちゃう。わたしはついつい迷うと要素を増やしてしまうので、それじゃなかったんじゃない?と言ってくれるのはとてもありがたかったです。


この作品はたまたま2017年の9月6日に世の中に出たから、みんなが今これを聴きたいのかははっきり言って全然わからないのですが、いつか何かのきっかけで聴いてもらえる可能性はあるんだと思うとロマンチックですね。それは作品を世の中に発表することの大きな意義です。

丁寧に作られた強いものは、誰かが何かを作る時に、ものすごく心強い存在としてその人を後押ししてくれたり、支えになったりすると思う。
それは現代のものもそうだし、古いものもそう。わたしもそういうものをいくつか手元に持っています。

わたしの作品が、いつか誰かをそんな風にそっと勇気づけるものになったらいいなと思います。

よかったら手にとって、聴いてもらえたら嬉しいです。





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